答志島クルージングレッスン

2011.09.12 Mon



ISPAセーリングスクールのクルージング実践レッスンで三重県の答志島へ。風に恵まれて、マリーナ出てから島に着くまで、ずっと風だけのセーリングでゆく。講習生は三名、お医者さん、元ロケット設計技師、ヨット部出身の先生、など多彩な顔ぶれ。デイスキッパーのレッスンなので、セーリングプランの立案から、風やコース、セールサイズのジャッジなどみなさんで行ってもらう。安心して見ていられる、いいチームだ。

伊良湖水道を、ゆきかう大型船を交わしながら、それでもエンジンはかけずにセーリングで進む。今年は何度もここを、レッスンで渡った。この水域へ入ると、風が必ずと言っていいほどあがり、うねりが入る。今回は穏やかだか、ヨットが進むには充分な風がある。快適だ・・・。

島では、先着していた葉山からのヨットに、少し無理を言ってスペースを空けて頂き、いつもの場所に強引に係留した。和具という名のこの漁港は、ぼくのお気に入りだ。狭い漁港だが、漁船に囲まれて、緑の山が迫り、島独特の風情がある。
ここへ来るたび、いつかの初夏の日を思い出す。少し離れた牡蠣で有名な港の近くで、牡蠣の食べ放題を頂いた。煙に咽ながらも、こんなに食べたの?と自分でも疑るくらいの数の焼牡蠣を食した。この年は、特に牡蠣が美味しかった。翌日、答志島のこの港へ移動した。そこで、昨日の牡蠣屋さんの娘、小学生の女の子が遠足に来ているのに出会った。挨拶をすると少しはにかんで、少し笑った。黒い、クリっとした目がかわいくて印象的だった。ぼくは女の子が友達たちと、島の浜辺で遊び、お弁当を食べているのを、ぼんやりと、時間の観念もなしに、ヨットの傍らから眺めていた。静かな午後だった。何もないこの場所に、子どもたちの声が響き、なんとも言えない安らかさを生みだしていた。波の音、時折聞こえる漁船のエンジンの音、高い空で鳴く鳥、そして子どもたちの声・・・・。つまり、これ以外、必要ないのだと、思った。
その日の夕方は、ひと際夕焼けが綺麗だった。そして空は青く、蒼く、闇に沈んだ。その日の明け方に偶然見た、信じられらないような茜色の夜明けの空の色とともに、ぼくは心の目に焼き付けた。何度もこの周辺は船旅しているが、あの時の旅、あの日の情景を、ぼくはずっと忘れない・・・。

島の帰りも、またいい風が吹いていた。エンジンを早々と切って、風に乗って進む。伊良湖水道にさしかかると、また風が少しあがった。セイルを少し小さくする。もう、黙っていても、みんなは必要な動きを的確にこなしている。だからヨットの上は静かだ。風の音と、波の音だけ・・・。

素敵な二日間だった。

  1. 2011/09/12(月) 22:51:55|
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